医師のストレス

医師も生身の人間

医師の仕事とは、病気や怪我など健康に関する問題で困っている人を治療し、健康を取り戻すための手助けをすることです。人は病気になったり怪我をしたら迷わず医師の診察を受けに行きます。病気や怪我などで困っている人にとって、それを治してくれる医師というのは神様のような存在にも映ることでしょう。

しかし、医師は神様ではありません。患者と同じ生身の人間です。医師自身が病気になることもあれば、怪我をすることだってあるのです。特に、医師は日常の仕事を通じて人の死やそれに近い修羅場を多く経験することになるため、それが積もり積もってストレスになることが多々あります。もちろん、そんなことをいちにち気にしていたら医師や看護師は仕事になりませんので、目の前で起きていることとうまく折り合っていくテクニックは身に付けている人が多いのですが、小さなストレスが長い時間をかけて少しずつ溜まり続けるといつかそれが無視できない大きさになってしまいます。

これが、医師が体験する独特のストレスです。他の職業の人が実感できないだけに相談できる人や場所も少なく、医師本人も気づかない間にストレスが身体をむしばんでいくというところに怖さがあります。

しかし、だからと言ってストレスを理由にどんどん医師がいなくなってしまっては、医療そのものが成り立たなくなってしまいます。医師にとっては切実なストレスの問題、当の本人たちはどのように向き合い、克服しているのでしょうか。医師のストレスについての実態と要因、そして解消法までを考察します。